立体地図

5/26のブログでちょっと触れた、伊那の商店街の本屋さんでの買い物の話。
さてさて、実は私は地図オタクであります。
小学校低学年の頃から地図を眺めあれこれ想像することが好きでした。
今でもグーグルマップを開かない日はありません。
一般に地図といえば平面と思っておられる方が多いと思います。
紙とか、画面とか。
でも世の中には立体地図と呼ばれるものがあります。
その名のごとく標高によって山などが出っ張るように整形されており、ぼこぼこと立体になった地図です。
立体のように見える地図ではありません。
立体地図との出会いは小学校の頃。A1サイズぐらいの大きいものが廊下に飾ってありました。
立体地図は個人で所有するものではないと思っていましたが、20年くらい前、A3サイズぐらいの長野県の立体地図が売っているとの情報を得て、わざわざ東京の渋谷にまで買いに行ったこともあります。(出張のついでですけど)
それは今でもリビングの壁に飾ってあります。

なぜ立体地図が良いのか。それは平面の地図では見逃してしまうようなことも、直感的に視覚に飛び込んで来ることです。
なぜ静岡県の県境は南アルプスの部分で尖ったように北へ突き出しているのか、南アルプスの登山口で有名な北沢峠はどういうところにあるのか。なぜそこに峠が作られた?立体地図だと一目瞭然です。尾根の連なり、川の流れ。ぼーっと見ていても情報量が多いのです。
それが立体地図の魅力です。
最近は立体っぽく見せるデジタル地図もありますが、やはり本当の立体にはかないません。
(Google Earthは別。これは空を飛んでいるように楽しめるので別の意味で凄い)
伊那の街の本屋で見かけたものは、まさにその立体地図。店頭に目立つように貼ってありました。
まさか伊那の街中の昭和を感じさせる本屋で立体地図を見かけるとは。

嬉しくなって、即購入しようと思いましたが、「取り寄せになるから、日数かかるしそれを持って行ったら?500円まけてあげるし」と店頭に貼ってある現物を勧められました。
店頭に貼ってあるため、埃や排気ガスですすけているし、テープもべったり貼ってあるため、さすがに「えええぇ~、ちょっとそれは・・。」と思いましたが、店長さんはええ感じのご老体でありましたので、「まっいいかぁ~」と購入することにいたしました。
立体地図「南アルプス」です。時間をかけて掃除して頂き、予想外に綺麗になりました。

いやぁ、まさかの出会いがありました。
帰ってから調べてみると、その「南アルプス」は絶版になっているようでなかなか手に入らない逸品のようであります。
現品を断らなくて良かった~。
にやにやしながら「南アルプス」を眺めています。
なお、次の週には「木曽駒ヶ岳」も現品でゲットしております・・。。

本屋さんのディスプレイを寂しくしてしまいました。(^^

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