樹脂を使った成形により、射出成形の感触は少し分かりましたので、次はアルミ型を製作して射出成形を行います。
アルミ型の製作には10年以上前に購入したS.labさんの卓上CNCフライス「黒い奴」を使用します。もともと京都の会社のご近所さんだったので、銀行さんの絡みもあり購入したものですが、今となってはとてもお買い得な買い物をしたと思います。
標準でオイルトレー付き、ポンプ付属。剛性のある構造に24000回転2.2kw高速スピンドル。
なかなか優れものです。
今回の型製作に当たって、できるだけボルトの着け外しの手間を省きたかったので、上下の型に加えて、ベースを作り、ベースに取り付けたクランプによって型締をする方法を試すことにしました。
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これが型。
上下の位置合わせは平行ピンを使っています。
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これがベース。
クランプは4カ所。
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これがベースに型をセットした状態。クランプ方式のメリットは、完全にネジを抜かなくても、少しネジを緩めるだけで、型の取り外しができるところです。
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この状態で成形機にセット。
条件を調整して成型してみます。
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成型はできましたが、条件はシビアです。クランプではちょっと押さえ力が足らないかも。
ただ、ベースを用いると熱容量が大きくなるので、熱的には安定しそうです。